2011年3月1日(火) イナリ滞在(6日目) <イナリ泊>

  1. 2011/03/03(木) 00:42:31 
  2. カテゴリー:フィンランド Finland(世界一周後) 
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8時30分頃起床し、荷物の整理を。
今日は、同じ宿で、ルーム5からルーム1への移動日。

散らかった部屋を片付けていくと、何だか気分もすっきり。
5日間お世話になったルーム5ともお別れ。

荷物の整理を終えて、10時頃になり、
1階の事務所へ行って、スタッフに声をかけた。
すると、明らかに寝起きのスタッフ登場(笑)

眠そうに部屋から出て来たと思ったら、
靴もはかずに外に出てヒョコヒョコっと歩いて鍵を取りにいった。
この女性スタッフ、何だか不思議な感じで面白い。

さて、ルーム1の鍵をもらうと、
「あとは自由に荷物移動してちょうだいな。」ということなので、
早速、ルーム1へ荷物を移動。

すると…
おおお!ルーム1、いいじゃーん!
綺麗なワンルームの部屋、といった感じ。
窓も3方向についていて、太陽の光もばっちり入る。
そして、空の様子もしっかり確認できる。

テンションがいきなり最高潮に。
いやー、この部屋いいねぇ!




◆かわいらしい部屋の雰囲気そのままに、
 各種設備も揃っていて、ナイス。





◆キッチンと冷蔵庫もばっちり。
 食器も揃っている。





◆ベット周りもおしゃれ。
 窓から空も見える。完璧。





◆部屋に光の玉が落ちていたので拾っておきました。
 …ジョークです。



いやはや、この部屋は、普通に住めるんじゃないか?と思えるほど。
1人でこの部屋を占有して、自由な時間が過ごせるなんて…贅沢だ。


さて、荷物移動を終えると、
外に出かけることに。

今日は、1km先にある、サーメ博物館(SIIDA)に行くことに。
天気も良かったので、靴はスニーカーで歩いていくことに。

イナリ滞在2日目に、街歩きで途中まで歩いて来たけど、
あれがもう、だいぶ前の話のようだ。

15分ほどで、博物館に到着。




◆サーミ博物館(SIIDA)に到着。立派な建物。



入場料は、9ユーロだった。
平日だったが、ちらほら人も入っていた。

博物館はというと、サーミ人という、
ラップランド(スカンジナビア半島北部からコラ半島に渡る地域)の
少数民族の一つであり、この地域に住む民族の歴史や生活を紹介している。

その他、ラップランドの四季についても展示がある。

それを見ていると、夏や秋も、
とても魅力的な地域何だろうなと感じられ、
いつか、ゆっくりとその時期に訪れられたら良いなと思った。

博物館の3階には、レストランがあり、
ビッフェスタイルのランチが10.5ユーロだった。
(ランチタイムは、11時〜15時)





◆がっつり食べました。
 ジャガイモが入ったスープがとってもおいしい。



昼食を終えると、何だか眠くなってしまった…が、
帰り始めることに。

帰り際、入口の受付に、
ビジターセンターの窓口があったので、
ついでに、イナリからイヴァロまでのバスの時間を聞いてみることに。
すると、すぐに調べてくれたのだが、
博物館の外にも貼ってあった時刻表通りだった。





◆時刻表。左上がイヴァロ行きのバスの時刻。



明後日、日本に帰る時に、
また、宿から50ユーロで車で送ってもらうか、
自力で、バスでイヴァロまで行って
イヴァロのバスターミナルからタクシーで空港まで行くか
判断するための参考に。

これを見ると、11時5分発で、
「Hotel Inari」の向かいのスーパーからイヴァロ行きがあり、
それが11時40分着なので、
イヴァロ市内からイヴァロ空港までは15kmほど、
タクシーで10〜20分。

となると、イヴァロ空港13時30分発の飛行機であれば、
間に合いそうだ。

ただ、問題はタクシー。
日本のように流しのタクシーは無く、
ホテルで呼んでもらうか、タクシー乗り場でないと、タクシーに乗れない。

というわけで、イヴァロのバスターミナルにタクシーがあるのかどうか、
聞いてから最終判断しよう。

といっても、値段差は20ユーロぐらいしか変わらないから、
荷物も多いし、別に車で送ってもらうのでもいいんだけど…。

ついつい、貧乏バックパッカーの性分が出てしまう。


さて、博物館を後にして、
ちょっと寄り道して、博物館のすぐ脇の道から、
3年前に夜、歩いて行った小屋まで行ってみることに。





◆博物館から小屋までの道。
 3年前は、良くこんなところ夜来たな、恐すぎるぞ(笑)



片道、約300mほどの道なのだが、
何だか懐かしさと、天気の良さもあって、
すがすがしい気持ちで歩くことが出来た。

小屋までたどり着くと、その横から湖に出られたので、
恐る恐る出ようとしてみると、地面の氷に、
約50cmほどの割れ目を2つ発見!

覗き込むと、分厚い氷(1m以上ありそう)の断面が見えて、
なーるほど、こんなに凍ってるんだなと、実感。

しかし、これ以上進むのは危険なので、
湖には入らずに、戻ることに。





◆道の途中で撮った写真(1)





◆道の途中で撮った写真(2)





◆道の途中で撮った写真(3)



途中、「Hotel Inari」の斜め向かいのお土産屋に立ち寄ることに。





◆入口の屋根にはつららが下がっていた。



先日、一度立ち寄っておいたので、
なんとなく目星はついていたのだが、
それなりに品数が多いので迷った。

買い物を終えて、部屋に戻ることに。

ふー、結構歩いたので、
ちょっと疲れたので、昼寝するか…(贅沢な過ごし方…)
ということで、14時30分〜16時30分頃までウトウトと。

ちょっと寝すぎたせいか、頭が重い。

起床後は、スーパーに買い出しにいくことに。
今日からはキッチン付という部屋ということもあり
さて、何にするかと考えたのだが、
2泊しかしないので、あまり食材を買うこともできない。

ということで、結局、
世界一周時代と同じ、パスタにすることに(笑)

パスタ、トマトソース、ジュース、リンゴ、ビールを購入。





◆外は綺麗な夕日が出ていた。



部屋に戻ると、なんとなくビールが飲みたくなったので、
つい開けてしまった。





◆ビール片手にパスタを茹でてます。



さて、超簡素なパスタのお味は…
おお!これぞバックパッカーの味(笑)懐かしい。
久々に麺を食べた気がして、それがまた美味しい。

そんな感じで、夕食を終えて19時頃。

さて、外の様子は…と、部屋の電気を消して
窓の外を眺めるも、なんてこった、さっきまで晴れ間が見えてたのに、
やっぱりか…という具合で、分厚い雲が出現。
全く星が見えない。

天気予報では、夕方までは晴れ、夜から雪。

何だか、毎日このパターンのような気がして、
もうさすがに気力が無くなってきた。

というわけで、夜は、日記を書き進めることに。
途中、15分おきぐらいに、窓の外を眺めて空の様子をチェック。

しかし、一向に晴れる気配がない。
むしろ、雪がちらほら降り始めた。

うーむ。

しかし、過去の経験則からいくと、
雪が多少降ってくれたほうが、逆にその後晴れ間が出やすい気がする。

というわけで、希望を持ちつつも、日記を書き進める…。
が、21時、22時…と時間を経ても、全く雲が晴れる様子がない。

オーロラが出やすい時間帯は23時頃までと言われている。
もうだめか…23時を回り、変化が訪れない状況。

なぜか、またお腹が空いてきたので、
追加でもう一度パスタを茹でることに(笑)

0時、空は全く変化していない。
6日間チャンスがあって、惨敗か…。

0時30分、もう目が疲れて来たので、
今日は寝ますか…と思い、電気を消して、
ベットに入る前に、最後に窓を見てみることに…。


すると…


あれ!!!???


ん!!!???


おおおお…

おおおおおおおお………

うわぁああああ!!!!!!


出てる、オーロラが出てるぞーーーー!!!!

遠くに、この6日間では最高の力で
オーロラが揺れ動いているではないか!!!!!!

なんてこった!!

パニック状態。

どうするか、外はマイナス2度。

今の服装は、長袖Tシャツに、
ももひき、靴下すら履いていない無防備状態。
このまま飛び出たら死ぬ。

しかし、服を着ている間に、オーロラが消えてしまうかもしれない。

さて、どうする!?

電気を付けたらオーロラが見えづらいけど、
電気付けないと荷物が見えない。

そんなこと自体で既にパニック。

焦って、まず取った行動は、
三脚にカメラをセットして、窓を開けて、
ベットの上に三脚を置いて、写真を撮り始めることに。

同時に、暗がりの中で必死に最低限の服を着始めた。

うおおお!!!やばい、急がないとやばい!!





◆これが、窓ごしに撮ったオーロラの写真。
 みるみるうちに光の筋が延びていく。



ズボン3重+上着4重だけ着こんだところで、
三脚を持って部屋を飛び出ることにした。

うおおお!!!林の中を猛ダッシュ。
息が切れてしんどいし、足を取られて湖手前の坂を
滑って転げたりでもう大変。

とりあえず、いつもの観賞ポイントである湖に到着したが、
空を見上げると、どんどん力を増していくオーロラの姿。



うわぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!
すげぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

我を忘れて、写真撮影がしやすい場所まで猛ダッシュ。
もう湖の氷が割れる危険とかどうでも良い状態。絶対に撮る。

三脚をセットして、すぐさま撮影開始。

来たぁぁぁ!!!!!!!!!!

そうこうしている間に、

オーロラはさらに力を増してきた。

これは、僕の過去見たオーロラの中で、最大のパワーだ。
自分の予想をはるかに超える光の大きさと、その成長度合に、鳥肌が立った。

それはもう、恐怖を覚えるほどの、
迫りくるような光。

あまりの押し寄せる力強さに、
立っていたが、腰が抜けて、後ろに尻もちをついてしまった。



すごい…すごい…すごい…
もう言葉が出ない。すごい、すごすぎる。
本当にすごい。

光の筋は大空を駆け巡り、どんどん形を変えていく。

濁流が流れるように、竜が動きまわるように、
またまた、カーテンが強い風に吹かれるように、光が揺れ動く。

凄まじい。

あっという間に大空いっぱいのオーロラが広がり、
もう、地面に寝そべっても、視界に入りきらない。

しかも、光の筋は一本だけではなくて、
いたるところに複数出ていたり、揺れ動いている。

本当に、空一面にオーロラが出ているような状態。

こんな素晴らしいオーロラがあったのか。
自分のオーロラのイメージをはるかに超えるオーロラがそこにあった。


「ありがとう…本当にありがとう…」
オーロラに対して、その言葉しか出なかった。


まるでオーロラが生き物であるかのように、
僕が6日間待ち続けたことに対して、申し訳なさからか、
または、このイナリにオーロラを見るためだけに訪れたことに対する、
もてなしからか、本当に生きているように、オーロラが動いてくれている。

そして、過去の経験では、
これだけのオーロラの爆発は、
5分〜10分程度で終わってしまったので、
もう、すぐにこれは消えて無くなってしまうんだろうな…と、
感動を覚えつつも、すぐに終わってしまうであろう光景に、
まだ終わらないでくれ…と心の中で祈っていた。

すると、何と、このオーロラ爆発は、
何度も繰り返し、約1時間ほど続いたのだった。

またか、またか!と、
何度も強い光のオーロラが出るために、
もう嬉しくて嬉しくて仕方ない。

そして、今日は新月(満月の反対)といって、
月が全く見えない日なので、空が暗く、その分、オーロラが引き立つ。

もう、これだけの条件が整ったオーロラが見えるのは、
本当になかなか無いと思った。奇跡に近い。


空一面のオーロラ。
そして、満天の星空。
オーロラの光越しに、時おり流れる流れ星…。

こんな贅沢なショーが見れるなんて、本当に幸せだ…。

ずっと、言葉を失ったまま、
写真を撮り続けながらも、空を見上げていた。

以下、撮り続けた写真を一挙紹介します。

写真では、全く持って、
肉眼で見えた光景を伝えきれない…というのが
本当にもどかしいですが、
コンパクトデジカメで、良く頑張ったほうだと思います…。
お楽しみください。





◆1





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◆3





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◆5





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◆9





◆10





◆11





◆12





◆13





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◆15





◆16





◆17





◆18



ちなみに、
後で写真撮影の時間を見てわかったのだが、
0時45分から撮り続けたオーロラ写真は、
約1時間ほどがピークだったが、その後1時間も強い光が出ていて、
2時45分まで、出続けたのだった。

我を忘れて写真を撮り続けていたが、
さすがに防寒具も少なく、ホッカイロも無い状態のため、
足先も凍るように冷えてきた。

そして、今回、予備バッテリーすら持ってきていない
というか買わないと無い)状態ということもあり、
約2時間、寒空の中撮り続けたデジカメの電池がついに切れた。

何てこった…確かに、オーロラは弱まってきているけど、
ギリギリまで撮り続けたい…

そう考えて、ダッシュで一度宿に戻ることに。
そして、充電をしつつも、ホッカイロを開けて準備を。
防寒具も少し多めに足しておいた。

ちなみに、先程、部屋を飛び出た時に、よっぽど焦っていたのか、
窓が完全に空いたままの状態になっていた(笑)

そして、約15分ほどの滞在で、すぐに再び湖へダッシュ。


オーロラは弱い力ではあるが、
引き続き、空一面にモヤモヤと出ていた。

その後も、約1時間ほど、写真を撮り続けていった。

強い光のオーロラが終わった後は、
薄い雲のように、肉眼では見えるのだが、
良く見てみると、凄まじい勢いで、形を変えている。

また、何と表現したらよいのか、
光を出すクラゲがじわじわと体の色を変えるような…
すごい早いスピードで、ジワジワと光が強くなったり弱くなったり、
また、かき混ぜたコーヒーにミルクを入れると
グルグルとミルクが弧を描くようになるが、
まさにあのような状態というか…

とにかく、生きているように、
また、遊んでいるように、オーロラが形を変えていくのが見えた。

こんな姿を見たのは初めてで、
それが空一面に広がっているものだから、
何とも不思議な光景だった。

その後、またカメラの電池が切れて、ついに力尽きた。

しかし、いつまで見ていても飽きない。
そして、またこうしてゆっくり時間を取って
オーロラを見に来ることは、なかなか無い(もう無いかもしれない)ので、
しばらくの間、ずっと空を見上げていた。


本当にありがとう…オーロラ。

体も限界に来ていたので、
名残惜しかったが、湖をあとにすることにした。

まだ、弱い力のオーロラは出続けていた。
きっと、夜明けまでずっと出ているのだろう。

帰り際、「Hotel Inari」の電光掲示板を見に行ったのだが、
何と、時間は4時20分!

部屋を出てからそれまで、
全く時間を忘れて夢中で動いていたので、驚いた。

0時30分から、約4時間も、オーロラを見続けられたなんて…。奇跡だ。


部屋に戻ると、達成感と疲労とで、放心状態。

いやった…。本当に良かった…。
今回の旅で、オーロラが見れて本当に良かった。

見れない覚悟はしていたし、
心の中では、見れないと思っていた。


でも、結局、オーロラは全てを知っていた。
そして、僕に大切な教訓を教えてくれた。

______________

1)
最後まであきらめなければ、夢は実現するということ。
→6日目にして、どこかであきらめかけていた自分がいたことを深く反省。
 でも、最後に窓を眺めたことは、唯一認めてもらえるところか。
 最後まで粘っていれば、必ず何か返ってくるものがある。
 それが夢の実現であれば最高だが、そうでなくても、必ず何かが返ってくる。
 それを教えてくれた。


2)
チャンスを常に伺い、チャレンジすること。
→今日、幸いにして、オーロラが見れたが、
 これまでも、もっと出来たことがあったかもしれない。
 1日目〜5日目も、夜中に晴れ間が出てオーロラが見えたのかもしれない。
 今日も、寝る準備をしている間の0時過ぎから、
 既にオーロラが出ていたのかもしれない。
 オーロラだけでなく、世界中にはチャンスが転がっているはず。
 本当にそれを見つけようとしているか、チャレンジしているか、
 その視点を忘れないようにしたい。


3)
チャンスをつかむためには、常に準備を怠らないこと。
→(部屋で過ごしていたこともあるが)
 今日はもう見れないと油断し、すぐに外に出られる状態が出来ていなかった。
 そこで失った数分の間に、オーロラを見れたかもしれない。
 また、デジタルカメラ、その予備バッテリーの準備含め、
 今回のオーロラ旅行がたとえ直前に計画したことだとはいえ、
 もっと準備が出来たかもしれない。
 また、そもそも、それに備えるだけでなく、
 普段からメンテナンスをしていれば、旅行にも対応できたかもしれない。
 自分の甘さと怠慢を反映する機会を与えてくれた。


4)
自分が最高と思っていても、それを超えるものがまだ存在するということ。
→僕は、建築物・自然現象含めて、
 世界中を見て、自分で一番感動したのはオーロラだった。
 ただ、どこかで、その一番であるオーロラを、
 自分のイメージに留めていたのかもしれない。
 でも、今日見えたオーロラは、その想像をはるかに超えていた。
 自分の一番をはるかに超える事実を見た時の驚き。
 まだまだ、世の中には、知らないことや感動できることがたくさんある。
 勝手に自分のイメージで留まらせて終わらせないこと、
 行動を止めないこと。それを教えてくれた。


5)
理論や方程式で全てが成り立っているわけではないこと。
→北欧でオーロラが見やすい時間他意は19時〜23時と言われているが、
 今日見えたのは、0時30分〜4時30分。
 結局、結果が全てであり、その可能性まで捉えて行動すれば、
 オーロラを見ることが出来るということ。 
 その可能性を信じてトライすることの大切さを思い知った。

______________________


こうして、オーロラが教えてくれたことを心に刻みつつ…
シャワーを浴びて、眠りについたのは、6時前だった。

その時、窓の外を見てみると、
夜明け前の空の明るさになっていた。

その光に押されるように、
いつしか、オーロラは姿を消していた。

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