ピアノの話

  1. 2010/09/21(火) 20:44:07 
  2. カテゴリー:日本 Japan  
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今から約2ヵ月前、
友人の結婚式二次会でピアノを弾いた時のエピソードを紹介します。


結婚したのは、この旅のブログの途中でも出てきたT中君。
(チェコ、オーストリア、スロバキアを約1週間同行)

T中君の結婚式では二次会の幹事を担当していて
今年4月中旬から準備を進めていたのだけど、
結婚式当日まであと1ヶ月に迫った6月中旬のある日。

新郎の幹事メンバー3人で飲んでいた時が、今回の企画の始まりだった。



さて、結婚式二次会と言えば、
ゲームやクイズ企画などなど、盛り上がるわけだけれど、
その最後にサプライズ企画(新郎から新婦へ)をやろう!ということになり、
さて、何をやろうか?という話になった。

サプライズ企画の目的としては、やっぱり、
「新婦を感動させること」でしょ!という話になったんだけど、
さて、どうすればそれを達成できるか。


どうやら、新婦さんは、
ご両親(特にお父さん)のことが大好きなようなので、
新婦さんには内緒に、
お父さんに新婦さんへのメッセージを手紙に書いてもらって、
当日(結婚式二次会)では、
新婦さんの親友にその手紙を代読してもらうという
サプライズ企画にしよう!ということになった。


そして、当然ながら手紙を読む際にBGMが流れていたほうが
雰囲気が出ていいんじゃないかという話になったのだが・・・
ここで、飲んで酔っぱらっていたI下君から突然の切り出し。

___________


T中君「さて…企画は決まったけど、BGMは何がいいかなー。」

僕  「やっぱり、泣ける曲がいいよね、静かめの曲調の。」

I下君「あれ、そういえば、お前、ピアノ弾けるんじゃなかったっけ??」

僕  「…ま…まぁ…少しは…って、ええ!?」

I下君「サプライズ企画のBGM、お前がピアノ弾けばいいじゃん」

僕  「いやー…マジで??」

T中君「(ニヤニヤしながら)いいねぇ、それいいねぇ!決まり!!」

僕  「は…はぁ…(汗)」
___________


…完全に飲みの勢い、思いつきで決まってしまったこの案。
ここから怒涛のピアノ練習が始まった。



何といっても、結婚式当日まであと1ヶ月。

とはいえ、当日は土曜日だから、
実質、週末は3週間(3回)しかない。

そのうちの1回(当日の1週間前)は、
実際の会場でリハーサルをしておく必要があるから、
練習につかえる週末は2週間(2回)。

平日は仕事で帰りが遅いから練習が出来ない。


また、ピアノが弾けるといっても、
小さい頃に2年ほど習っていただけだし、
学生時代は好きな曲の楽譜買ってきて趣味で弾いてたけれど、
社会人になってからは、ほとんど弾いてない。


これは本格的にマズイ。



そんな中で、実際に弾く曲を何にするか、これも重要な要素。

新郎からのリクエストは、
・小田和正 「言葉にできない」
・BankBand (原曲は中島みゆき) 「糸」
・Mr.Children 「HERO」
の3曲。


早速、翌日、楽譜を買いに出かけた。

今回の場合、手紙を読む時のBGMとしてのピアノだから、
楽譜も、弾き語りではなく、ピアノソロを選ぶ必要がある。


そして楽譜を見てみると…
時間があればどれも弾けるけど、
何より、練習期間の短さがネック。


その状況の中、
選曲に際しては、歌詞も重要ということになったのだが、
小田和正の「言葉にできない」は、よく見てみると、
どうもこれはブルーな(結婚式には合わない)歌詞だということが判明。


また、Mr.Childrenの「HERO」は、
結婚式披露宴の別の機会で
BGMとして使用する予定もあったので避けることに。


最終的に、曲調と、歌詞の良さから、
弾く曲は、
BankBand (原曲は中島みゆき)の「糸」に、
決まったのだった。


◆以下は、YouTubeで、
BankBandの「糸」が投稿されているページへのリンク。
是非、聴いてみて下さい。良い曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=FK696A0RVYc



さて…この曲が決まるまでにも、
いろいろ新郎との相談があったので、3〜4日経過。

貴重な練習機会である、残り2回の週末のうち、1回目まで僅か。



こんな状況なので、奥の手(?)を発動。
そう、実家の近くにある、ピアノ教室の先生に
週末にレッスンを受けることにしたのだ。


それはいいのだけど、
練習ゼロのままでは、さすがにこれはやばいということで、
ここでさらなる、奥の手(?)発動。

インターネットで、無料でダウンロードできる
紙の鍵盤を発見。

これを家のプリンターで印刷(A4)して、
セロハンテープでくっつけて、ピアノ完成(笑)

音は出ないけど、とにかく指を動かさねばということで
平日、仕事から帰ってから夜な夜な練習したのだった。

それにしても、
楽譜見て、紙の鍵盤をペタペタ叩いても、
どうも変な感じ。

曲をYoutubeで何度も聞きながら、
イメージを湧かせて、紙の鍵盤をペタペタ…
さすがにこれは心が折れそうになった(笑)



さて、こうして2日間、夜中遅くまで紙の鍵盤で練習して、
とりあえず片手ずつ、前奏の部分をマスターして、週末を迎えた。

土曜日は早朝から実際のピアノで練習開始。
午後のレッスンまでとにかく弾きまくる。

6時間ぐらい弾き続けると、途中は止まりながらだが、
サビの部分を終えるところまで、両手で弾けるようになってきた。

さすがにピアノ漬けで気分が悪くなってきたが、
その頃にレッスンの時間が。


レッスンに言ってみると、やはり先生はすごい。
以前、結婚式で頼まれてピアノを弾いたことも何度もあるみたいで、
具体的な弾き方のアドバイスを頂いたのだった。

今回の場合、ピアノソロなので、
あまり演奏が目立ち過ぎてもいけないとのこと。

なので、楽譜通りに弾くのではなく、所々、音符を抜いたり
和音の構成音をアレンジして、聴きやすい形にしたほうが良いという。
あと、強弱とか、間合いとか…。

うーむ、なるほど。確かに。


そんなわけで、初回レッスン(1時間)終了。

家に帰ってからも、さらにピアノを弾き続け…
22時頃、さすがに疲れて練習終了。

翌日も早朝からピアノを弾き続け…12時間ぐらい弾いたような。


こんな状況だったが、
日曜日には、とりあえず、楽譜は全て暗譜して、
スムーズではないが、両手で、一通り弾けるまでになったのだった。

練習開始から4日…よくここまで辿りついた。疲れた…。



さて、週末を終えて再び平日に入ったわけだが、
紙の鍵盤ではさすがに厳しいと判断し、ピアノの先生から
キーボードを借りて、ヘッドフォンをしつつ、
それを使って練習することに。

とはいえ、平日は仕事も忙しいので、さすがに息切れ。
平日はあまり練習できないまま、
2回目の週末とレッスンを迎えたのだった。

週末は貴重な練習時間。
土曜日の早朝から猛練習。
2回目のレッスンでは、一通り弾ける状態になったので、
今度は弾き方のニュアンスであったり、間合いの取り方など、
次のステップへ進んだのだった。

いやはや、何とかなりそうだ。

しかし、当日は大勢の人の前で、
ほとんど触れる時間の無いまま、
慣れていない現地会場のグランドピアノで弾くというハンデ。

なるべく完璧に近い状態まで仕上げておかねば…。



そんな中、また1週間が過ぎて、
当日の1週間前、現地会場でのリハーサルの日を迎えた。


ところで、肝心のサプライズ企画のお父さんからの手紙だが
リハーサル前日の夜にやっと届いたのだった。

手紙の長さによっては、曲の長さもコントロールしなければいけないし、
また、手紙の読み手が感動して涙してしまったりしたら、これまた大変。

曲のどこかの部分を使って、ループさせることで
時間を稼ぐ必要がある。

冷や冷やものである。


さて、そういう状況の中、リハーサルは約30分のみ。
時間が無いので、ぶっつけ本番で
手紙の読み手の人と、演奏を合わせることに。

どうなることやら…実際、やってみると、
意外と時間もピッタリで、手紙もなかなか泣かせる良い文章を
お父さんが書いて下さったので、これはいけそうな雰囲気。

とりあえず、手紙の読み手の人には、
「当日、感動して泣いて止まっちゃうのだけは勘弁して…(笑)」と伝えておいた。



そして、リハーサルの翌日の日曜日。
最後の先生のレッスンの日。


万が一、手紙の読み手の人が止まってしまった時を考えて、
曲のループさせる箇所の確認と練習。

それに加えて、どうせならということで、
ちょっとピアノ演奏を聴かせる部分を作ろうという話になり、
何だか難しいアレンジを授かってしまった(笑)

それにしても、この計3回のレッスンで、だいぶ進歩。
本当に助かりました…先生、ありがとうございました。



こんなわけで…怒涛の1ヶ月が過ぎ、
結婚式当日を迎えたのだった。

当日は…これまたドタバタ。


まずもって、前日の夜がいけなかった。

前日の夜、幹事メンバーの最終打ち合わせを行ったのだが、
打ち合わせが夜中2時に終了。
その後、うっかりはしゃいでしまい、
朝5時までカラオケに…睡眠時間3時間。

しかも、飲み過ぎで完全に2日酔い(最悪)


加えて、当日の結婚式が始まる前に、
披露宴会場で披露宴のリハーサルがあったのだが、
そこで急遽、結婚式披露宴の余興の映像や音楽を
お願いされて担当することになってしまい焦る。

結婚式披露宴も、1時間押しで、
二次会のリハーサル準備時間があまりない状況。



バタバタの二次会準備を終えて、
実際に二次会が始まってみると、
当初想定よりも20〜30人多い参加者で、
総勢120名ほど。クイズ企画がもう大変でドタバタ。

予想以上に盛り上がり、何と、45分押し。

会場のスタッフからは、とにかく急げと急かされまくり、
その後、予定していた歓談の時間を飛ばして、
クイズ企画で盛り上がった直後にサプライズ企画へ…。


このワイワイ盛り上がった後に、
はたして、感動(泣き)モードになるのだろうか…。


全く精神統一する時間が無いまま、
企画の趣旨が司会から話され、僕はグランドピアノへと向かった。


会場の後方にグランドピアノが置かれ、
その脇に新郎新婦に座って頂き、スポットライトが当たる。

何より、知っている人たち(前職の先輩含め)が見ている中というのが
非常にやりづらい(笑)


その人達からは、
まさか僕がピアノを弾くキャラとは思われていないから、
グランドピアノに近づくと…

「ええ!?まさか!?」

「大丈夫か!?」

なんていう、悲鳴に近い声も(笑)



…そして、会場全体がシーンと静まった後、
ピアノの前奏をスタート…

と思ったら、ここで、いきなりハプニング。


手紙の読み手のスタンドマイクが入ってない(笑)
慌てて、近くに座っていた新郎がスタンドマイクへ入って電源をON。

その間、僕のピアノは一時停止(笑)


でも、その後は順調にいった。

手紙朗読+ピアノ演奏がスタートして、1分ほどで、
新婦さんが感動で涙してくれたのをきっかけに、
会場が感動(泣き)モードに!

「よっしゃ、狙い通りの展開だ!」と心の中で思いながら、
ピアノを弾き続けたのだった。







◆ピアノ演奏時の実際の写真。緊張したぞ〜。


しかし、さすがに緊張もあって、
ピアノのミスタッチもあり…お恥ずかしい限り。

しかも、緊張したのか、
いつもよりテンポを速く弾いてしまったようで、
手紙よりも少し先にピアノが弾き終わってしまいそうに…
ちょっと無理やり後半をゆっくり弾いたけど…
まぁ、ご愛敬ということで、お許しあれ。



さてさて、こんな感じで、
当初の目的である、このサプライズ企画
新婦さんに感動してもらうことは達成し、大成功に終わったのだった。

いやー、お疲れさまでした…!



さて、その後約2ヵ月経った今日、
あの二次会以来、初めてピアノで
この曲(「BankBand」の「糸」)を弾いてみたんだけど、
意外と楽譜忘れてなくて弾けた(笑)


…やっぱり、ピアノはいいよね。

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