1月20日(日) イナリ→ロヴァニエミ→ヘルシンキ <車中泊>

  1. 2008/01/22(火) 07:40:10 
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9時30分に起床。

昨日は2時に寝ようとしたのに、
全然眠れず、結局寝ついたのは5時頃。

ということで、ちょっと眠い。

しかし、イナリ発のバスは12時15分なので、
食事やら、荷物の詰め込みやら、慌しく動き出すことに。


まずは、昨日洗って暖房の前で乾かしておいたバックに、
荷物を詰め込むことに。

暖房の威力は強力で、バックは昨日の夜洗ったのに、
完全に乾いていた。


荷物詰め込みを終えると、10時過ぎ。

次は、食事を作ることに。
ストックホルムの時の失敗を活かして、
今回はちょうど食材を使い切るように計算しておいた。

ちなみに今日は、移動日だから、
この食事1食のみで終わることを予測して、
食材の量を大目に計算していたので、
ジャガイモと人参の皮を剥くだけで、大変。

そして、食事が完成したものの、量が多すぎて、
一気に食べ終えられず、
荷物整理をしながら、少しお腹が空いたら、食事を食べて…と、
かなり慌しい状態に。


また、今回泊まった宿は、とても過ごしやすかったし、
宿のオーナーの奥さんも、感じの良い人だったので、
何となく、気持ちとしてお礼をしたいと考えた。

そこで、持参している折り紙を取り出して、
折鶴を折ることに。

鶴を折ったのは、かなり久々だったので、
最初、折り方を思い出しながら折っていったのだが、無事、完成。

そして、簡単なお礼の手紙を添えて、
部屋の鍵と共に、机の上に置いておいた。

折り紙、旅の最初からずっと持っていたのだが、
実際に使ったのは今回が初めて。

でも、これって結構使えるかも。
簡単だし、珍しがって、喜んでくれそうだし。


そんな感じで、超慌しく準備を終えて、
宿を出たのは、12時5分。

念のため、向かいにある観光案内所でバス停を確認したら、
宿の目の前がバス停とのことで、ホッと一息。

そして、バスは5分遅れの12時20分に到着し、
それに乗り込んだ。

ロヴァニエミまでの運賃は、49.7ユーロだった。


バスの中では、昨夜の睡眠不足もあって眠かったのでひたすら寝ることに。

そして、気付いたら、17時過ぎになっていて、
もうロヴァニエミ手前まで来ていた。

その頃、空は暗くなっているから、
あわよくば、バスの中からオーロラが見えたりして…?と思い、
窓の外を見たのだが、やはり、ロヴァニエミも天候が悪く、曇っていて何も見えず。


今日も入れると、6晩、北極圏で過ごしたわけだが、
オーロラが見えたのは1晩だけということになった。

そんなにオーロラって見えないものなのだろうか…。

そう考えると、5年前に、カナダのイエローナイフで、3晩滞在して、
毎日綺麗なオーロラが見えたというのは、奇跡に近かったのかな。


バスは、17時45分にロヴァニエミ駅に到着。

ロヴァニエミ発、ヘルシンキ行きの夜行列車は18時発だったので、
すぐにホームに電車がやってきて、それに乗り込んだ。





◆ロヴァニエミ駅のホーム。
 ついに北極圏の旅を終えることに…。



電車の中は、結構混みあっていた。

しかも、10代後半〜20代前半と思われる若い人たちが多く乗っていたのだが、
どうも、彼らのマナーが悪くて、イライラした。

立ったまま1時間程度大きな声で話し続ける奴はいるし、
携帯電話の着信音は鳴るし(マナーモードにしていない)、
後ろの席に座っている奴らは、大声で笑って話して、
しかも、ガツンガツン、前に座っている僕の席にぶつかって来るし…しかも謝りもしない。

「フィンランドって、教育レベルが高いんじゃなかったの?」と思いながら、
全くマナーがひどいこの若い人達を見て、
「人間として大切なのは、まずそういうところだと思うんだけどなぁ…」と、しみじみ。

教育って、本当に難しい。

でも、この若い人達は、3時間後に到着しした駅で、
みんな降りていったので、助かった…。


その後は、座席に少し余裕が生まれたので、
近くの電源付きの席からコードを引っ張って、
パソコンを開いて日記を書くことに。

せっかくリアルタイムに追いついた日記、また遅らせるわけにはいかない(笑)


他には、この先の、バルト三国以降のスケジュールを考えたりもした。

ユーレイルグローバルパスが使えない国が続くので、
バスでの移動がメインになりそうだ。


また、時間を使って、アドレス手帳を作成することにした。

これまで、旅先で様々な人に会ったが、
実は、毎回、手帳であったり、メモ帳であったり、
異なる場所に連絡先を書いてもらっていたので、バラバラの状態だった。

そこで、先日、小さなメモ帳を買ったので、
今後は、それを常に携帯していくことにした。

というわけで、これまで連絡先を教えてもらった人の分も、
念のため、全て自分でメモ帳に書き足しておくことにした。


イナリ滞在中に、日記を全て書き終えたので、
それまで常に感じていた、「遅れている日記を書かないと…」という、
呪縛のような気持ちが取れたので、
余裕を持って他のことが出来るようになった(笑)


こうして、夜行列車内で過ごす時間を有効活用し…
ヘルシンキを目指して、列車は走り続けるのだった。

1月19日(土) イナリ滞在(5日目) <イナリ泊>

  1. 2008/01/22(火) 07:38:16 
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朝10時過ぎに起床。

8時頃に、一度目が覚めたのだが、
その頃は外が真っ暗だったため、つい、二度寝をしてしまった。

どうも、空が明るくなるのが遅くて、
調子が狂ってしまう。


目が覚めないので、コーヒーを飲んで覚ますことにした。

しかし、コーヒーがあまり好きでない僕は、
何だかコーヒーの味が口に残ってしまい気分が悪かったので、
ホットココアを飲みなおすことにした(笑)


その後、今日、もう一泊延泊することにしたので、
隣の工芸ショップに行って、お金を払おうとしたのだが、誰もおらず、
後で改めることに。

そのまま、スーパーに行って、
パスタ用のミートソースだけを買って、部屋に戻った。

そして、朝食兼昼食として、
パスタと人参&ジャガイモ茹で料理を作り、食べることに。

ちなみに、今日の天気は、小雪がちらつく悪天候。

しかし、先日オーロラが見えた日は、
昼間は悪天候で、夜になって天候が回復して見れたので、
今日も同じ展開になることを期待。

気温は−8℃で、昨日よりも温かい。
どうなることやら…。


食事を食べ終えると、時間は13時だったのだが、
どうも頭が重くて調子が出ないので、1時間ばかり昼寝をすることに。

意図的に昼寝の時間を取るなんて、いつ以来だろう?

もちろん、電車の移動なので寝ていることは良くあるが、
こうして、しっかりとした部屋で、静かに昼寝をするなんて、
なんてゆっくりとした時間の使い方なんだろう…と、少し感動してしまった。


14時過ぎになって、
一瞬、ガタガタとドアを開けようとする音がして、起こされた。

どうやら、宿のオーナーの奥さんが、部屋の様子を見に来たようだ。

というわけで、今ならいるだろうと思い、
改めてお金を払うために、隣の建物へ行ってみることに。

予想通り、奥さんがいた。

「さっきはごめんなさい、寝ていたのね、起こしてしまったでしょう!」と、
逆に謝られてしまった。

この奥さんは、本当に人が良いというか、優しい雰囲気のある人だ。

奥さんに向かって、
「昨日はオーロラが見れなかったんですよ…
 しかも、今日も悪天候…夜になって天候が良くなることを願ってるんです…!」
と、話したら、奥さんも、
「確かに悪天候…でも、私も同じく願っているわよ!」と、返答してくれた。

ちなみに、こうも天候が悪い日が続くので、
「いつもイナリでは天候が悪くて、オーロラを見るのは難しいのですか?
僕が5年前に、カナダのイエローナイフに行った時は、
3日滞在して、3日ともオーロラを見れたのですが…。」と聞いてみたのが、
奥さんいわく、
「うーん、いつもであれば、毎日のようにオーロラが見れるのだけど、
これだけ悪天候が続いてしまうと…。」という返答。

どうやら、普段は見れるのだが、
ここしばらくは、天気の具合により悪天候が続いているということのようだ。

それなら、何とも仕方のない話だ。


部屋に戻り、日記を書いたり、荷物の整理をしたりと、
明日の出発に向けて、準備を進めることに。

そう、ついに明日、このイナリを経つことにしたのだ。


今日を入れると、5泊の滞在。
予定より2泊延泊したわけだが、
もう、これ以上、ここに滞在するのは、やめることにした。

もちろん、1日36ユーロの宿泊費と、わずかな食費で、
オーロラが見れるこの北極圏に滞在できるというのは、
日本からわざわざオーロラを見に来ることを考えれば、
とんでもなく経済的な話しだ。

しかし、ユーレイルグローバルパスの有効期限(3月16日)は、
毎日迫ってきているし、他のヨーロッパの国にも行かなくてはならない。

そして、何より、これ以上滞在を延ばしても、
オーロラを見るのは難しいのでは…という、感覚的なものがある。

何か、どうしても次に移動しなければいけない理由があれば簡単なのだが、
自分で、判断を選べるというのは、
意外にも残酷なものだということを、
今回、知ることになった。


それにしても、5泊もイナリに滞在すると、
このイナリという場所に、愛着が湧いてしまった。

イナリは、人口600人ほどの村。
静かで、本当にわずかな、必要最低限の施設しかない。

あるのは、大きな湖と、それを取り囲むようにして生い茂っている林だけ。
でも、その環境が、何とも気に入ってしまった。


ふと、老後は、こうした静かな場所で暮らすのも良いかもしれない…と思ってしまった。

それこそ、少しお金に余裕があるのであれば、
自宅兼ペンションのような建物を購入して、
たまに訪れる、世界中からやってきた宿泊客を迎え入れる…
そんな生き方も、良いのかもしれない。

ちょっと、心に余裕が生まれた気がする。
そんな、自由な生き方を選べるように、生きていければと思う。


…そういえば、話は変わるが、
日記は、この数日間集中して書いたおかげで、
ついに、最新の日付(昨日)まで、追いついた。

やっと…普通の状態に戻れた。
今後は、頑張ってこの状態をキープしていきたい。


荷物の整理は、普段、ドミトリーの部屋に泊まっていると、
なかなかゆっくりと出来ないので、ちょっと腰を据えてやってみた。

それにしても、なかなか減らせる荷物も少ない。

ただ、この冬のヨーロッパの旅を終えた段階で、
一部、国際郵便で日本へ送り返せるものもあるので、
そこで可能な限り、荷物を減らしたいと思う。

長旅をしていると、それほど普段使わないものも出て来て、
だんだん、持ち物がシンプルになってくる。


そんな感じで、昼間を過ごした。
(昼間といっても、15時過ぎには、ほぼ夜の暗さになるので、変な感じ)

その間、何度も外を覗くのだが、一向に雪は止まない。
ただ、なぜか、気温は−1℃まで上がっていた。


19時過ぎから、夕食の準備を。
特に動いていないので、お腹もそれほど減っていないのだが、
食材を使い切る必要があるので、結構な量を食べることに。

食後は、満腹で動く気も起きなかったのだが、
手を止めるのも時間のロスで嫌だったので、
今度は、9月から全く更新が出来ていなかった、
ブログの世界ランキングを更新することに。


この世界ランキング(建築物、自然、眺望・夜景)、
その存在すら知らない人もいるかもしれないのだが…
僕がこれまで見てきたものを、ランキングにして載せるという企画だ。

別に、正直言って、ランキングを付けること自体難しいことや、
また、誰に見てもらいたい、という強い意図も、実は無い。

何のためにやっているかというと、自分の過去の棚卸をしているのだ。

このランキング、自分で書いていても、
「ああ、そうだ、そんなものを見てきたな。」と、
思い出すというか、気付くことがある。

毎日たくさんのものを見て過ごしているので、
気付かないうちに、何がどれだけ素晴らしかったのか、分からなくなっているのだ。

それを、頭の整理として、
ランキングという形に落とし込んでいる。

それが、僕なりの、世界ランキングの意味だ。

まぁ、ブログを見てくれている人には、
是非、暇つぶしに見て欲しいのだが…。
予備知識が無い人が、観光に行った時に感じる感動や印象深さを、
良く反映したランキングであることは間違いないから(笑)

そういえば、世界3大びっくり(小便小僧、人魚の像、マーライオン)も、
もちろんランキングに入れておいたので、必見だ(笑)


また、ついでに、通貨レートの更新版と、
さらに、「ブログの見方・使い方」を作成することにした。

はっきり言って、誰が見てくれているかもわからないこのブログで、
しかも、旅をしながら、ここまで丁寧に作り込む必要性は、どこにも無い。

自分で言うのも何だが、
世界一周の旅をしつつも、毎日の日記+写真の数+丁寧な作りのブログは、
たぶん他にあまり無いのではないかと思う。

良く頑張っているなぁ、自分…。


そうこうしていると、22時に。

外を見ると、やはり雪は止んでいない。
でも、最後のオーロラ鑑賞、部屋で過ごしているわけにはいかない。

服を着込んで、外に出てみることに。

そして、いつものオーロラ鑑賞ポイントへ。
すると、林の中を歩く途中に、いつもと様子が違うことに気付いた。

すごい強風が、イナリ湖から吹いて来ているのだ。


これまでの4日間は、全くと言っていいほど風は吹いておらず、
これだけ広い湖があるのに、不思議だなぁと思っていたのだが、
今日は違った。

いつもの場所に着いたものの、強風がすごいので、
木の陰に入るようにして、そこに持って来た椅子を置いて、座ることに。

しかし、それでもやはり、風の勢いがすごい。

誰もいない林の中に佇み、
ビュービューと吹き荒れる風の音しか聞こえない環境は、
冬の登山中に遭難した気分だ。

気温は−1℃だから、別に死ぬことは無いのだが、
ちょっと恐くなってしまう。


空を見上げると、だんだんと吹雪のようになってきて、
月は全く見えない。

どうも、今日は無理そうだ…と判断し、
諦めて、部屋に戻ることにした。

これで、イナリ湖でのオーロラ鑑賞も終わりだ。


宿に戻ろうとすると、
何だか、このオーロラ鑑賞ポイントを発つのが、
寂しくなってしまい、なかなか歩き始められなかった。


この風景、湖、林の木々、風の音、空…
全てのものと、お別れをしなければいけない。

「またいつか…」といっても、もう訪れることは出来ないかもしれない。


…しばらく立ったまま、周りの風景を眺めていた。

そして、寄りかかっていた木に向かって、
「5日間ありがとう、またいつか会おう。」と呼びかけて、
宿に向かって歩き始めることに。


宿に帰るまでは、最後のイナリの風景を写真に収めることにした。

というわけで、その写真を紹介したい。





◆オーロラ鑑賞ポイントから林を眺めた写真。
 林の間からは、道路沿いの光が見えるのだが、
 この環境で、強風が吹き荒れる音だけが聞こえる中、
 1人で過ごすのは結構恐い。





◆林を抜けて、もう少しで、宿が近い…という場所。
 雪の上には、僕が歩いて来た足跡が、ポツポツと残っている。





◆林には、道路の街灯の光が差し込んでいた。
 雪の上に、影が綺麗に映し出されている。



宿に戻ると、最後に、洗濯をすることにした。

シャワー室は意外と広く使いやすいので、
ここで、10月3日の旅の再開後初となる、
バック類を洗うことに。

インド、ネパール、そしてエジプトの移動などでは、
バスの上に乗せられて、雨にさらされたり、
砂まみれになったりと、相当過酷な環境にさらされていたので、
実は結構汚れていると思う。

大きなバックを洗うのは意外と大変だったが、
これで、明日からまた気分一新で、旅の再開だ。


洗濯の後は、ついでにシャワーを浴びたのだが、
そうこうしていると、0時30分過ぎになっていた。

外は、相変わらずの吹雪状態。
今日は、どちらにせよ、もうオーロラは見えないようだ。


最後に、今日の日記を書いて、
2時になって、寝ることにした。

さぁ、明日からは、また旅が始まる。
頑張っていこう。

1月18日(金) イナリ滞在(4日目) <イナリ泊>

  1. 2008/01/22(火) 07:22:32 
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朝9時頃起床。

起きてすぐに窓の外を覗いて見たら、
今日はイナリに来てから初めての快晴!

これは夜のオーロラが期待できそうだ。

ということで、1泊、滞在日数を延ばすことに決定。
10時に隣の工芸ショップがオープンするので、
その時間に、工芸ショップに出て行って、1泊分の延長料金を払っておいた。

工芸ショップにいつもいるおばさん(たぶん宿のオーナーの奥さん)と少し話して、
「昨日の夜は、綺麗なオーロラが見えましたよ!」と興奮気味に言ったら、
「それは良かった!多分、この調子だと、あと1日延泊ではなくて、
 あと何週間も滞在を延ばすんじゃないの?」何て言われてしまった(笑)


ちなみに、温度計を見てみると、何と、−15℃となっている。

おおお…今日はかなり冷えそうだ。
初日と2日目が1〜2℃、3日目が−8℃、そして今日が−15℃…
気温差の激しさに驚く。


部屋に戻った後は、腹ごしらえとして、パスタを作ることに。

そして、食後には、日記を書き始めることに。
もう、昨日時点で1月8日分まで書き進めた。

今日で、最新の日付(昨日分)まで追いつきそうだ。


日記を書きながら、同時に、
CD−Rに写真データを焼き付ける作業も進めることにした。

パソコン、外付けHDD、そしてCDと、
写真データは、トリプル保管状態。

さすがにこれでデータを失うことは無いだろう…。


また、少しずつではあるが、荷物の整理も始めることに。

明日、さらに延泊するかどうかは分からないので、
すぐに出発出来るような状態にしておくためだ。





◆部屋の窓から外を見た風景。
 左手には、スーパーが見える。
 そして、正面にあるのが、向かい側に立っている「Hotel Inari」なのだが、
 この建物に、温度+時間表示の電光掲示板が付いている。
 こうして、何度も窓の外を見ながら、空の様子を伺っていた。



結局、18時頃まで一気に日記を書いていたのだが、
その頃、空も真っ暗な状態になったので、窓の外を覗いて見ると、
相変わらずの快晴。星空も見えている。

ただ、まだオーロラは現れていないようなので、
もう少し部屋で待機することに。

そして、19時30分頃になり、
今度は部屋の外に出て、空の様子をチェックすることに。

すると、快晴ではあるが、星空しか見えず、
オーロラ独特の、白い筋雲のように見えるものは、出ていない。


まだかな…と思い、部屋に戻ることに。
空の様子を見るだけだったので、ちょっと薄着で外に出たのだが、
さすがに一瞬で体が冷えた。

−15℃の威力はすごい…。


それから、1時間ほどは、夕食を作ることに。
といっても、またパスタと、今度は人参とジャガイモを茹でることに。

ジャガイモは、昨日買ってみたのだが、
これって、意外と皮むきが大変なことが判明。

とはいえ、ジャガイモは、2kgの袋入りで買ってしまっている。
これ、食べ終えるまで大変だぞ…(苦笑)


食後は21時前になっていたのだが、
もう一度、空を見てみることに。

すると…何と、雲が出てきてしまった!
月も雲に隠れて、少ししか見えない。

やばい…この1時間で天候が変わってしまった…。


そのまま、10分おきぐらいに、窓の外を見ても、
雲は一向に晴れない。

そして22時前になったのだが、
この22時〜24時の時間帯が、昨日は一番オーロラが見えた時間帯なので、
とりあえず外に出て待ってみることに。

いつもの最強装備を着込んで、いざ出発。

温度計を見ると、−17℃になっていた。
どんな寒さなのかな…と思って外に出てみたのだが、
思ったよりは、寒くない。

昨日の−8℃と、感覚的には変わらないほどだ。
しかし、しばらくすると、足の膝が冷えてきた。
ズボン3重体制で足が冷えたのは、初めてのこと。
さすが−17℃。


歩いて200mほどの、いつものオーロラ鑑賞ポイントまで行って、
イナリ湖の凍った表面の上に歩いて行き、
今日、三脚兼休憩用として、
部屋から持ってきた椅子を雪の上に置いて、座って待つことにした。

そして、座って30秒ほどだっただろうか…

「ゴトゴト…」と、何とも言えない、深いところで何かが動くような音が…。

驚いて、周りを見渡すと、特に何も無いのだが、
もしかしたら、これって氷が割れている音(?)と思い、
10mほど離れた場所に移動して、また椅子を置いて座ってみることに。

すると、やはり30秒ほど経って、
「ゴトゴト…」と音がした。

また驚いて立ち上がり、地面を見渡してみると、
良く分からないのだが、何か、ひび割れのようなものが見える。


「やばい!これは本当に氷が割れているのでは!?」と思って、
ダッシュで、陸まで走って戻ることに。

陸といっても、雪に覆われているから、
湖沿いの、起伏になっている場所(陸であると思われる場所)だ。


「おいおい…大丈夫か?」と、かなり焦りつつも、
「ここは陸だから、もう大丈夫だろう」と思い、また座って、オーロラを待つことにした。

すると、やはり定期的に「ゴトゴト」と、うねるような音が聞こえる。
この音、思い出すだけで恐い。

なぜこの−17℃の気温で、
氷が動いている(解けている?)のか分からないのだが、
そう考えると、昨日、−8℃の状態で、
約2km先の対岸まで歩いて往復したというのは、
恐ろしく危険なことをしていたのではないか、と、今更気付いた
恐いもの知らずだからこそ出来た、
最初で最後の大冒険だったのかもしれない…。


時折、椅子から立ち上がって、曇った空を試しに写真に撮っていたのだが、
その時、足がズボっと、深く埋まったのだが、
その足跡を覗いてみると…あれ?何か空洞になっている。

「ん…?」と思い、その空洞に、雪などを手でかき入れてみたのだが、
確かに、穴になっている。

手で穴を触ってみると、15cmほどの氷があり、
それが割れていて、何と、湖の水面が見えているではないか!


「えええ…?ここもまだ陸じゃないのか!?
しかも本当に氷が解けて、水面が見えているじゃないか!」と、焦りまくって、
さらに10mほど、確実に陸になっている場所に走って移動することに。

危ない…危なすぎる。

先程から聞こえていた、ゴトゴトという不気味な音は、
本当に氷が解けて動いていた音だと思われる。

陸に上がってしまったことで、視界の半分は林の木で見えないのだが、
これ以上、湖の氷の上にいたら、本当にいつか氷が割れて、
とんでもないことになりそうなので、今後は、一切氷の上に乗らないことにした。


そして…今度こそ、安全な陸の上で、椅子に座って、
オーロラの出現を待つことに。

時折聞こえる、ゴトゴトという氷が動く(解ける?)音が、
不気味で仕方ないのだが、ひたすら、座って待った。

それにしても、一向に空が晴れない。雲は厚くなるばかりだ。

これは長期戦になると判断し、
ニットを深く被って、目を閉じて、じーっと座って待つことに。


…すると、しばらくして、「キャーン!」という、
不思議な泣き声が聞こえた。

「何だ!?」と思い、その方向を見ると、
キツネのようなものが、遠くで走っている。

あれはキツネ?まさか狼か?
もしこっちに寄ってきたら恐いので、気配を消して、
じーっと見つめていたのだが、遠くへ走って去っていった。





◆これは、シャッターを60秒開放で、湖と空を撮った写真。
 肉眼では、ここまで明るくは見えないのだが、
 分厚い雲が空を覆ってしまっているのがわかるだろうか。



−17℃の中、誰もいない凍った湖の湖畔で、
1人、目を閉じて椅子に座ってオーロラを待つ…
このシチュエーションは、何と表現したらいいのだろうか。

周りには、音も全く聞こえないのだが、
もう、自分と向き合うしかない状態。

オーロラを出てくれ…ただそれを祈って、ひたすら待つこと、2時間…。


足や指先は、冷えて感覚が無くなっている。
しかし、空を見上げても、雲の状態は変わらない。

しかし、雲の上には、オーロラが出ていることが、薄っすらと分かる。
雲さえなければ、オーロラが見えるのは分かっているのに…
何とも、もどかしい気持ちだったのだが、どうしようもない。





◆真上の空をカメラで撮った写真。
 中央よりやや右寄りに、光の筋のようなものが見える。
 分厚い雲の上には、確実にオーロラが出ているのは、
 分かっているのだが…悔しい。



時間を見ると、0時になっていたので、
今日は諦めて、部屋に戻ることに。

あれだけ晴れていた空が一変してしまい、
今日、オーロラが見えなかったのは、かなりショックだった。

これで、既に4晩、オーロラ鑑賞にチャレンジしたが、
見えたのは、昨晩のみ。

確率にすれば、25%だ。


北極圏に滞在した場合、オーロラが見えるのは、
1.6日に1回と言われているらしい。

確率にすると、約60%。

4晩であれば、2.5回、見えてもいいはずなのだが…。


これはあくまで確率論ではあるが、
この天候の悪さに、かなり泣かされている。

それとも、イナリ湖の天候は、いつも悪いのだろうか…。


ただ、これも統計データではあるが、
このイナリ湖は、北極圏(ラップランド)においても、
緯度がかなり高い位置にある。

ロヴァニエミと比べても、約300km北に位置しているのだが、
緯度が1度上がるごとに、15%、オーロラ出現率が上がるということを、
インターネット上の情報で見たことがある。
(つまり、ロヴァニエミと比べても、15%ほどオーロラ出現率は高い)

ということは、このイナリに滞在するというのは、
条件は間違っていないはずなのだが…。


ショックに打ちひしがれながらも、
いろいろと考えながら部屋に戻ったのだが、
疲れもあったので、シャワーも浴びずに、1時頃寝ることにした。

1月17日(木) イナリ滞在(3日目) <イナリ泊>

  1. 2008/01/22(火) 07:14:46 
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朝、10時頃起床。

二度寝、三度寝をして…ちょっと寝すぎてしまったのだが、
まぁ、こんな日々もあって良いだろうと、
自分に言い聞かせることに。


起きた後は、いつも通り、日記を書き進めることに。

もう、イナリに来て3日目に入ったわけだが、
何時間、日記を書いているのだろう。

午後になってからは、日の明るいうちに、
スーパーの買い物と、オーロラ鑑賞ポイント探しに出かけることに。

この日も、昼の気温は、1〜2℃。
温度計が壊れているのか?と思ってしまうような、温かさだ。


ちなみに、1月の北極圏(つまり、このイナリ)は、
極夜といって、1日、日が出ない。
ずっと夜、ということ。

当初来る前は、1日中、夜のように暗いのかな?と思っていたのだが、
そうではなかった。

朝、10時頃になると、地平線より上に日は上がらないものの、
空自体は明るくなる。

そして、午後15時頃までは、
比較的明るい空が続くのだ。


13時頃より外に出て、まずは、昨日の夜、
オーロラ鑑賞ポイントを求めて歩いた方向とは逆に行ってみることに。

すると、昼で明るいこともあって、すぐに脇道が見つかった。

そこは、泊まっている宿から、ほんの100m先なのだが、
そこから林の中に入ることが出来て、
その林を100mほど歩いて抜けていくと…
何と、イナリ湖まで簡単に出ることが出来た。





◆こうして、林を抜けていくと、その先は、
 広いイナリ湖が広がっていた。


しかも、この林のおかげと、方向的に、
道路の街灯などが視界に入らないので、
これは、夜になったら絶好の鑑賞ポイントだ。

こんなところが、ごく近くにあったなんて…
やはり、自分の足で歩いて探すのが一番だなと、改めて思った。


それにしても、気温が高いせいか、
広い湖が広がっているものの、実際、この上は本当に歩けるのかと
恐る恐る、歩いてみることに。

すると、やはり予想通り、シャーベット状になっていて、
ちょっと掘ってみたら、氷が割れて水が出てきそうな雰囲気だ。
こんなところで、氷が割れて落ち込んだら、
確実に死んでしまうぞ…恐すぎる。





◆軽く靴で地面を掘ってみたら、こんな状態。
 氷越しに、うっすらと水が見える気がする。これじゃ湖の上は歩けない…。



とりあえず、ポイントは見つけたので、引き返して、
スーパーで買い物をすることに。

今回は、人参やジャガイモ、
パン、スパゲッティの麺、ミートソースなど、
減って来た食材を買い足した(約7ユーロ)

自炊をしていると、食費は、
1日平均、5ユーロ程度で抑えられていると思う。

これはありがたいことだ。


それにしても、昼、外に出ていた時は、
ずっと雪が降っていた。

これは、今日もオーロラが全く見えないのでは…と不安が過ぎる。

そこで、観光案内所に行って、天気を聞いてみようと思ったのだが、
電気は付いているものの、なぜか鍵が閉まっていて、誰もいない。

仕方ないので、とりあえず宿に戻ることにした。


宿に帰った後は、パンを食べて小腹を満たしつつ、
もはや日常の一部となっている、日記書きに集中することに。

夜19時頃には、夕食として、パスタを作って食べることに。
また、果物として、リンゴを剥いて食べたのだが、
ついに、ストックホルムから持ってきた分のリンゴを食べ終えられた。

なぜか、妙な達成感が…(笑)


食後、またまた日記に集中し…気付けば、22時を過ぎていた。

そういえば、数時間の間、窓の外を見ていなかったな…と思い、
窓の外を見てみると…あれ?雪が止んで、空が晴れているように見える。

これはもしや…と思い、急いで服を着込んで、
オーロラ鑑賞に出発してみることに。


そして、外に飛び出して、空を見上げてみると…
おおお…!星が見えるではないか!晴れている!

しかも、薄っすらと、白い筋雲のようなものが見える。

「これは絶対にオーロラが見れる!」と、その時、確信した。

僕は、5年前に、カナダのイエローナイフでオーロラを見たことがあるのだが、
こういった、白い筋雲のようなものが、
実はオーロラであることを知っていたからだ。

オーロラというのは、ずっと輝き続けているのではなく、
通常は、空に浮かぶ、白い筋雲のように見える。

それが、2時間ほど待っていると…
5分程度、急にその筋雲が集まって来て、光を帯びて、
輝くのだ。


期待感一杯に、昼間見つけておいた鑑賞ポイントへ急ぐ。

気温表示は、−3℃だったから、
湖の上は凍っているだろうと考え、鑑賞ポイント到着後、
少し湖の上に歩き進んで、
いざ、空を見上げてみると…

白い筋雲が、つい5分前、宿を出た時よりも確実に濃くなって来ている。

「これは絶対に来るぞ!」と、
焦ってカメラの準備を開始。

そして、早速、星空モード(シャッター60秒)に設定し、
最高の1200万画素に設定、
そしてミニ三脚を付けて、地面の雪に置いて、
準備完了。


と、そこで5分ほど待っていると…

フワフワフワ…と白い光が一つの太い筋になっていき…
それが、カーテンのようになびき始めた。

「来たー!!!!!!!!!!!!!!」

そう、オーロラが現れたのだ!!!!!

しかも、輝きがすごく、本当に綺麗なカーテンのように光り輝いている。
もう、完全に言葉を失ってしまい、鳥肌が立って、身動きが取れなかった。

…5年ぶりのオーロラとの再会だ…。


息が詰まる、とは本当にこのことを言うのだろう。

みるみるうちに、光が強くなっていき、
カーテンが強い風にあおられているように、
光が揺れ動いている。

光のカーテン、と言ったら良いのだろうか、
いや、巨大な光の煙が強い風のように流れていると言ったらよいのか…
それはもう、生き物のように、
例えれば、蛇のようにも、龍のようにも思えるような、
揺れ動く光の筋なのだ。


オーロラは、何度見ても、言葉では表現が付かないほど、素晴らしい。

もう、この数週間観光で見てきた、
様々な建築物の記憶は、吹っ飛んでしまうほどの衝撃。

やはり、僕は、オーロラが地球上で最高の光景であると思ってしまう。
本当に、本当にすごい…。


オーロラは、その後、10分間ほど、
強い光を帯びて、光り続けた。

まるで、僕がこの北極圏の地球の果てまで来たことを、
オーロラが喜んでくれているかのように、光は楽しそうに揺れている。


その間、カメラは、何度も角度を変えて、星空モードで撮りまくった。

また、ビデオカメラでも撮影してみたのだが、
これは、全く映らなかった。

家庭用ビデオカメラでは、
感度不足で、ビデオでは撮影不可能なようだ。


こうして、約10分間の、
感動のオーロラとの遭遇劇は、幕を閉じた。

その後は、だんだんとオーロラの光が弱まって行き、
先ほどまでの状態、つまり、白い筋雲に戻ってしまった。


さて…つい、こうして日記を書いていると、
その瞬間の感動を思い出して、文章をダァーっと書き進めてしまったのだが、
ここで、僕のカメラで撮影した、オーロラの写真を見せることにしよう。

ちなみに、写真では緑色だが、
実際は、これが白い光。

なぜ、カメラを通すと、緑色に映るのだろう…?





◆オーロラ(1)
 下に見えるのは、林。
 緩やかなオーロラが流れている。





◆オーロラ(2)
 これは、オーロラが大爆発して、すごい勢いでうねっている時の写真。
 実際目で見ると、こんなものではないのだが、
 何とか、雰囲気は伝わるだろうか。
 この光が、まるで龍のように、激しく揺れ動くのだ。




◆オーロラ(3)
 空にカメラを向けて撮った写真。
 強いオーロラの光の筋が見える。
 これが、時折、カーテンのようにたなびく。





◆オーロラ(4)
 オーロラの大爆発は終わってしまったが、
空に、薄っすらとオーロラが浮かんでいる。





◆オーロラ(5)
 鮮やかなカーブを描いたオーロラが見える。
 地平線上の遠くに見える小さな光は、対岸にある建物の光。





◆オーロラ(6)
 ちょっとカメラが傾いてしまったのだが…
 煙突から出た煙のように、グネグネと不思議な形を成しているオーロラ。




◆オーロラ(7)
 地面に固定して撮ったので、雪の地面と、林も綺麗に写っている。
 ちなみに、月は今は半月の時期。
 月明かりが明るくて、ライト無しでも、明るく地面が照らされている。
 この写真は、実際に目で見た光景に近い明るさ。



さて…多くの写真を掲載したが、
これが、僕が見た、オーロラの光景だ。

言葉ではない、理屈でもない、
この世のものとは思えない、自然現象。

この後、1時間30分ほど、ずっと空を見上げていたが、
最初のオーロラの大爆発以降は、弱い光の状態が続いてしまった。

さすがに、足先と指先が冷えて来たので、
ひとまず、宿に戻ることに。


宿に戻る途中、温度計を見ると、−7℃。
どうりで、冷えるな〜と思ったわけだ。

しかも、写真を撮る時は、
低いミニ三脚だから、地面に寝そべって、固定して撮っていたので、
雪が冷たくて、大変。

部屋に戻ると、急いでお湯で足と手を温めて、
ホットココアを飲んで体を温めた。


また、零下の世界では、電池の消耗が極端に早いので、充電をすることに。

既に、この1時間30分で、1本の充電が切れてしまい、
2本目も危うい状態なっている。


さらに、さすがにミニ三脚だと、毎回雪に寝そべらなければいけないし、
カメラが傾いていても、気付きづらいので、
三脚代わりになるものはないかと、部屋を見渡してみて、
とりあえず、調味料を置くための小さな棚(?)のようなものを、
持っていくことにした。

そして、45分ほど休憩した後、再び、外に出ることに。
既に、時間は1時を回っていた。

今日は、とことんオーロラと付き合ってやるぞ…と意気込んで、
また、オーロラ鑑賞ポイントへ歩いて行った。


そして、鑑賞ポイントで、空を眺めていたのだが…
白いオーロラの筋は薄く見えるものの、
どうも、先程のような勢いが失われている。

とりあえず、何回か写真も撮ってみたのだが、
光が弱すぎて、綺麗に写らない。

30分ほど空を見上げていたのだが、
何もしていないと寒すぎるので、
ここで急遽、対岸に見える小さな光を目指して歩くことにした。

光まではかなり遠く、しかも、ずっと湖の上を歩かなければいけない。

ただ、−7℃であれば、さすがに凍っているだろうと覚悟を決めて、
どんどん歩いて行くことにした。


月明かりに照らされた、凍った湖の白い雪の上を、
1人の男が、深夜2時頃に歩く…

ここで何かトラブルがあったら、確実に凍死するなぁ…なんて思いながら、
ひたすら、遠くに見える光を目指して歩くことに。


自分の息遣いしか聞こえない。
月明かりの下、音の聞こえない雪の上を歩いていると、
どこか、宇宙にでも来てしまったかのような不思議な感覚にも襲われる。


そのまま、20分ほど歩くと、
やっと光が近づいて来た。

どうやら、宿泊施設のようだ。





◆これが、意味も無く歩いて向かっていった、
 対岸の光の正体。何でこんなところに宿泊施設が?という感じだ。



この施設に到着すると、煙突から煙が上がっていて、
窓越しに、人影も見えたので、
誰かはいるようだ。

施設には、車がたくさん停まっていたので、
裏手に行って、道があるか確かめたのだが、
暗い林の中に、街灯も無い道があるだけ。

誰が泊まっているのか、全く持って謎の施設だったのだが、
しばらく周りをウロウロして、
なぜか関係の無い雪景色などを写真に撮るなどしつつ、
帰ることに。

それにしても、こんな深夜に1人の男が、
湖を渡って対岸まで歩いて来るなんて、不審すぎる行動だ(笑)

誰か人に会わなくて、本当に良かった…(笑)


そして、来た道を再び、歩いて戻ることに。

先程歩いてついた、自分の足跡が雪の上にくっきりと残っていたので、
それを目印に、歩くことに。

自分の足跡を、自分でもう一度踏みしめながら歩くなんて、
何だか不思議だったのだが…。


歩いていると、雪の上には、
スノーモービルや、人の足跡、他には、動物の足跡のようなものもあり、
結構、多くの人がこの湖の上を通っているようだ。

昼間、行動していないので、良くわからないのだが。


そして、約20分ほど歩いて、また、元の位置に戻って来た。

歩く時に邪魔なので、鑑賞ポイントに置いて残して来た、
カメラ固定用の棚も、無事、雪の上に残っていた(笑)


この、約1時間の対岸の光までの旅の間、
何度も空を見上げてはいたのだが、
どんどんとオーロラの光は弱くなり、もう、全く見えなくなってしまった。

時間は3時過ぎ。
今日のオーロラの活動は、どうやら終わりのようだ。


最後に、写真を1枚撮って、宿に戻ることに。





◆最後に撮った写真。
 綺麗に、雪の地面と、空の筋雲が写っていて、神秘的な風景だ。
 この筋雲は、緑色に写っていないので、本当の筋雲だろう。



部屋に戻ると、また、お湯で足と手を温めて、
ホットココアを飲むことに。

さすがに、長時間マイナスの世界に出ていたので、
疲れていたのだが、最後に、シャワーを浴びて全身を温めて、
4時過ぎになって、今日は寝ることに。


いや…それにしても、オーロラが見れて本当に良かった。
延泊するかどうかは、明日、起きて天気を見てから考えよう…。

1月16日(水) イナリ滞在(2日目) <イナリ泊>

  1. 2008/01/22(火) 06:33:33 
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朝、9時頃起床。

起きてすぐ、窓の外を見るも、今日も曇り空。
どうなることやら…。





◆部屋から撮った、午前中の空の様子。
 どんよりと曇っていて、今日もオーロラは見えないのかと、不安になる。



起きてからは、部屋にこもって、ひたすら日記を書き進める。

そして、何か飲みたくなったら、お湯を沸かして、
ココアの粉を溶かして飲み、
お腹が空いてきたら、パンを食べるか、
麺を茹でてパスタを作るか…。

そんな感じで、本当に久々にゆっくりとした時間を
過ごすことが出来ている。

こうした自由に使える部屋を確保して、
誰に遠慮することも無く、慌しく観光するわけでもなく、
ただ、自分のやりたいことだけに集中できる時間は、
この旅始まって以来、初めてのことだろう。

日記を書き疲れたら、ベットに横になって休憩すればいい。
そして、また起きて、日記を書く…。

何とも、自由気ままな時間の過ごし方に、
「作家って、こういう生活なのかなぁ?」なんて、
単純な発想も浮かんでくる。


こうして、日中は全く外に出ないまま、
ひたすらパソコンに向かい続けた。

これにより、1日で、昨年末の年越しまでの日記を、
一気に書き進めることが出来た。



この「日記を書く」という行動は、
自分の足跡を残しているだけだから、
極端に言えば、何かを生み出す行動ではなく、
ある意味、全くもって、後ろ向きな行動なのかもしれない。

しかし、自分の足跡なんて、日が経てば消えてしまうし、
何より、自分の記憶が消えてしまったら、
日々生きていること、そして、生きてきたこと自体が、
何の意味を持っていたのか、分からなくなってしまうとも思う。


だから、僕はこうして、この度において、時間をかけて、
日記を書いているのかもしれない。

僕はここにいる、そして、僕はこういう軌跡を経て、生きてきた…
それを、形として証明するために、
自分の足跡を、文字に落としているのかもしれない。


そうはいっても、では、これまで僕は日記を書き残して来たかというと、
そうでもなく、毎回書き始めては、挫折してしまい、
続いたことは一度も無かったのだ。

今回、世界一周の旅に出てからが、
一番長く日記が続いている。

では、これまで生きてきた人生を振り返った時に、
その一つ一つの日々を、思い出せるかというと、これがほとんど思い出せない。

もちろん、本当に印象深い出来事は、鮮明に思い出せるが、
何でもなかったこと、また、日常に溶け込んでいたことなどは、
時間と共に、どんどんと淡い記憶に変わってしまっている。


僕は、今回の旅に出発する2ヶ月前に会社を退職したわけだが、
その後、多くの友人に、久々に会う機会があった。

その友人達と、懐かしい昔話をする時もあったのだが、
「あれ、そんなことあったっけ…?」という場面も、少なからずあった。

こういう時、僕は、何となく物悲しいような気分になってしまう。

記憶というものは、残酷なもので、
時間と共に、確実に消えていってしまうものだ。

逆に言えば、それが、新しい行動を生み出すための、
きっかけにもなっているのだが…。


何が言いたいのか、わからない文章になってしまったが、
とにもかくにも、こうして日記を書き、ブログに更新する…
このサイクルは、僕自身にとって、間違いなく意味のあることで、
旅の中の大幅な時間を投下していることは、自信を持って良いことなのだ。


…ふと、日記を書き進めながら、そんなことを思う瞬間があった。
そう、生きている証を文字に落とす、それが「日記」なんだと…。


夜になり、夕食を食べ終え、しばらく日記を書いていたら、
時間は22時過ぎになっていた。

外を見ると、今日も厚い雲で空が覆われている。

今日も、オーロラを見るのは厳しい。


しかし、勝負に出なければ、自分が納得しない部分もあったので、
服を着込んで、外に出てみることにした。

気温表示は、今日も1〜2℃、驚くほど温かい。
最強装備を着込むと、暑いぐらいだ。


外に出た後は、今日は道を歩いて、
西側に向かって歩いてみることに。

昨日、観光案内所の人が、
あっちに行けばホテルの明るい光が届かなくて
オーロラ鑑賞に良い、と言っていた方向だ。


ひたすら、誰もいない夜道を、歩いていった。
ただ、街灯はかなり明るいので、足元は良く見える。

そのまま、約1kmほど歩くと、
何やら、ミュージアムのような建物があった。

夜で閉まっているのだが、明るい光が入り口付近に付いていて、
このイナリという北極圏の町にいることを忘れてしまうほど、しっかりしていた。

しかし、ミュージアムに行ってもしかたないので、その脇道を通って、
より、暗い場所が無いか探し歩いてみることに。


脇道は、所々凍っていて、滑りやすかったのだが、
ゆっくりと歩いて進むことに。

歩いたのは、ちょうど、僕が泊まっている宿の対岸にあたる場所で、
向かい側の約1km先には、明るい光が見える。


とはいえ、道自体は、ただの湖沿いの細い脇道だから、
街灯も無く、かなり暗い。

はっきりいって、肝試し状態とも言える、恐い雰囲気だ。

周りは気に覆われているのだが、
こんなところで、熊なんて出てきたら、一巻の終わりだな…なんて思いながら、
歩き進むことに。

300mほど進んだところで、
全く先の見えない道に、恐くなって、
戻ろうかと思ったのだが、良く見ると、一つだけ明かりがある。

そこで、思い切って、その明かりまで歩き進むことにした。


そこからさらに300mほど進むと…明かりのある場所へ到着。

何か家があるのか、と思ったら、そこは倉庫だった。
たぶん、夏季になれば、使っているのだろうけど、
冬季は、誰も使ってなさそうだ。

しかし、防犯用なのか、街灯が1本だけ立っているという状態。

本当に、良くもこんな場所まで歩いたなぁ、と思ってしまうほど、
恐い雰囲気の場所だった。





◆これが、湖の脇道を歩き続けた先にあった、光の正体。
 しばらく、この倉庫前で、休憩した。



そして、さらに先の道はあるのかと見てみたら、
ここで行き止まりのようだったので、来た道を引き返すことに。

また、数百メートル、暗い道を歩き続け…
やっと、最初にあったミュージアムまで戻ってきた。


ふぅ…と、ホッとしたのだが、空を見上げても、
相変わらず、曇り空。

しかも、雪が降り始めて来た。

こりゃダメだな…と思ったのだが、
一応、明日のためにと思い、ミュージアムの横の道路をさらに奥に進んで見て、
暗い場所が無いか探してみることに。

ミュージアムから、約200m先まで歩くと、
道路の街灯が無くなる地点があったのだが、
少し脇にそれて森に入ろうとすると、本当に雪が深くて、
とても歩けるような場所ではない。

かといって、道路に佇んで空を眺めていたら、
時折通る、車に挽かれかねない。

どうやら、このミュージアム方向には、
良い鑑賞ポイントは無いようだ。

あの、観光案内所の人のアドバイスは、
全くもって的を得てなかったことになる…なんてこった…。


その後は、歩いて宿まで戻ることに。

片道1.5mはあるから、冬用の靴で歩くのは結構疲れてしまった。
部屋に戻ると、0時頃だったのだが、
約2時間ほど、外に出ていたことになる。


今日もオーロラは見えなかった…という落胆に襲われたのだが、
当初、お金を払い済みである、3泊の予定は、
残り、明日1泊となってしまった。

まぁ、希望すれば、滞在日数を延ばすことは出来るので、
大丈夫といえば大丈夫なのだが、
この悪天候の2日間を見ると、これが続くようであれば、
イナリを離れて、ロヴァニエミに戻るなど、方法を考える必要がある。

そう考えながらも、とりあえず今日は疲れたので、寝ることに。

明日こそ、オーロラが見たい…。

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